概要
本作は2001年に発売されたゲームの「リマスター版」。
※以下、当時発売されたほうを「オリジナル版」と呼称する。
自分がいくつの頃にプレイしたかは覚えていないが、
当時かなり好きだったと記憶しているので、
懐かしくてつい購入してしまったという感じだ。
物語は特殊能力に目覚めた少年少女が、
人知れず人類に害する敵と戦うというもので、
雰囲気としては『ペルソナシリーズ』あたりが近いだろうか。

主要キャラクターが全員学生ということで、
学園モノとしての楽しい日常を描きつつ、
それを壊そうとする敵を迎え撃つことになる。
ジャンルとしては「RPG」。
ただ、自分たちが住んでいる街を中心にした物語なので、
舞台が変わっていくことはない。
ゲーム内で暦が進んでいくのが特徴で、
「育成パート」と「ダンジョン探索パート」を交互に繰り返し、
ある特定の日付が訪れた際「イベントパート」が発生するという流れ。

攻略ヒロインは4人でハーレムエンドは無し。
ある特定の日付になったタイミングで、
好感度が足りていれば個別イベントが発生する。
やろうと思えば途中にセーブデータを作成して、
1周目で同時攻略をすることが可能だが、
周回プレイの特典もあるため、
素直に2周目以降で検討したほうが効率がイイ。
攻略
各ヒロインの攻略に関しては、
かなり意識して上げないと、
好感度が足りなくなる可能性がある。
「訓練」のほうは3~4回に1度ぐらいでも問題ないが、
「探索」のほうは必ずパーティーに入れておくぐらい極端なほうが、
安定してヒロインのルートに入れると思う。
なお「リマスター版」では「モダン」という、
調整が加えられたゲームモードが搭載されているが、
原作に近い「オリジナル」というモードの選択も可能。

さらに「リマスターオプション」として、
「2倍モード」「配置物強制表示」「アイテム所持数増加」なども、
それぞれ設定することができる。
ただ、よほどこだわりがない限りは、
「モダン」を選択した上で「リマスターオプション」を、
すべて適用した状態でプレイすることをオススメする。
「配置物強制表示」については、
隠れた「敵」や「罠」、「宝箱」が
調べる前から表示されることになる。
正直に言えば一部仲間のスキルが意味をなさなくなるが、
それでも快適プレイのメリットのほうが勝ると思う。

隠された罠や敵、宝箱を探す手間に
面白さを見いだせる方は「オリジナル」でも問題ないだろうが、
敵の不意打ちやトラップにストレスを感じる方は、
上記の適用はしておいたほうがいい。
私は当時「オリジナル版」をプレイしており、
全ヒロインを攻略するために合計4周していたのだが、
「探索パート」は3周目あたりから結構飽きていた。
2周目以降の探索は必須というワケではないが、
本編自体は分岐が無く基本は1本道のストーリー。
ヒロイン攻略以外はアイテム収集や武器加工ぐらいしか
やることがなくなってしまうのだ。
武器加工をするためには探索は必須となるため、
淡々とした作業を繰り返すことになる。

なお「探索パート」は自動でマッピングしてくれるが、
すべて埋めたところで何か特典があるわけではない。
ザコとの戦闘に手こずらないのであれば、
ドンドン下のフロアに進んでしまって構わないだろう。
特に迷路のように複雑なフロアに関しては、
下り階段を見つけた時点で降りてしまったほうが合理的。
宝箱は可能な限り回収しておきたいが、
下のフロアのほうが良いものが出現しやすいし、
弱い敵と戦い続けてもレベルアップのペースがニブってしまう。
感想
・キャラクターが素晴らしい!
敵味方問わず、登場人物が個性豊かで魅力的!
ヒロイン4人はもちろんだが、
味方の男性キャラクターもイイ味を出しているため、
仲間同士の掛け合いも非常に楽しかった。
過去に何度もプレイしているにもかかわらず、
会話シーンに関してはスキップせずに
楽しませていただいた次第である。

キャラクターデザインも推したいポイント!
イラストに関しては個人の好みがあるため、
私自身あまり言及することはないが、
メイン原画を担当している「karen」の絵柄はかなり好み。
繊細さと愛くるしさが同居したようなタッチと、
絶妙なデフォルメのさじ加減に目が引かれてしまう。
大昔に発売された『かえるにょ・ぱにょ~ん』や
『ぱすてるチャイム ~恋のスキルアップ~』も、
イラスト目当てでプレイしていた思い出がある。
さすがにいにしえのゲーム過ぎで、
ダウンロード販売は難しいだろうか?

・キャストに少々、違和感があった!
演技は「オリジナル版」にかなり近づけていたが、
それでも個人的には違和感を持ってしまった。
これに関しては演じている声優の方々に責任はない。
私が先に「オリジナル版」をプレイしていたからこそ感じた部分。
演技自体に問題はなかったし、
本作のキャラクターがソシャゲに
ゲスト出演した時と同じ声に聞こえたので、
「リマスター版」が初見という方には無関係の話。
単に自分の中で「オリジナル版」の声や芝居が、
強く印象に残っていたせいだと思う。
世代によって感じてしまう
『ドラえもん』のキャスト違和感みたいなものだろうか?

実は「オリジナル版」をプレイしてから
かなり時間が経過していたので、
声優変更に関しては自分の中で影響ないと考えていた。
それにもかかわらず違和感を持ってしまったのは、
正直に言えば自分でもかなり驚いたところ。
なお、違和感の度合いに関しては下記のような具合。
※七荻 鏡花が最も大きく、百瀬 壮一が最も小さい。
七荻 鏡花>三輪坂 真言美>星川 翼>火倉 いずみ>
祁答院 マコト>新開 健人>百瀬 壮一
一応、順番をつけさせていただいたが、
違和感に関しては特定の誰かというよりは、
ほぼ全キャラクターに抱いた感想。
なんというか「オリジナル版」の時よりも、
全体的に演技のトーンが「明るめ」になっている気がしたのだ。
上手く伝えられなくて申し訳ないが、
「18禁美少女ゲーム」がコンシューマ移植されて、
メジャーな声優がキャスティングされた時の
違和感に近いかもしれない。
一言で言うと「ポップ過ぎるかな?」という感じ。
私は芝居に関してはシロウトなので、
詳しいことがわからないが、
当時とは演出指示が変わったのかもしれない。
つまり、もし「オリジナル版」当時の方々が
改めて演じられていたとしても、
同様の違和感を抱いた可能性は十分にある。
逆に絵柄やキャラデザインそのものが変わっていたら、
キャストの変更も自然に受け入れられたような気がしている。

・バトルや探索が単調!
通常戦闘シーンのBGMは抜群にカッコイイ!
また、各キャラクターが技名を叫びながら、
技を放つところは何度聞いても気分が上がる。
ただ、戦闘自体にあまり戦略性がないため、
慣れてきたら単調に感じてしまうかもしれない。
また、MPの存在がなく、
特殊技の使用に「霊力(HPのようなもの)」を消費する、
という仕様についても好みが分かれそうなところ。
一応「オリジナル版」にはなかった
「想魔刀」のおかげで主人公の活躍の場が増えたとはいえ、
やはり強力な武器ができるまでは、
ほかの部員より役に立たない印象がある。
ひょっとして私の育成方法が悪いのか……?
探索パートについては、
「リマスター版」で多くの救済措置が取られたので、
かなり快適にプレイできたのは間違いない。
とはいえシステムそのものは「オリジナル版」と同様なので、
やはり途中から飽きが来てしまった。

・明かされない謎がいくつかある!
考察できる余地があるとも言えるが、
肝心な部分をハッキリと描写していない点は気になる。
特に主人公の「羽村 亮(はむら りょう)※名前変更可」については、
もう少し明確な説明が欲しかった部分。
出自に関してはなんとなく予想はつくが、
説明不足の感が否めない。
とはいえ物語としてはきちんと完結しているので、
作品としての満足感は高い。
ただ、あえて描かなかったようなフシもあるので、、
元々は続編ありきの企画だったのでは? と思わなくもない。

・エッチシーンが少ない!
本作においてはこの点を目的にしていないので、
個人的にはそれほどマイナス評価にはなっていないが、
プレイ時間の割に少ないのは事実なので一応、触れてみた。
イラストはキレイで濡れ場の演技自体はエロいため、
キャラクターにハマればヌケるとは思う。
鏡花に責められる悪夢のシーンは、
個人的にかなり好きだったりする。

まとめ
「オリジナル版」発売が23年前ということで、
スマホが全国的に普及される前の世界が舞台。
今のユーザーからすると、
所々で古臭さを感じてしまうかもしれないが、
少年少女が成長しながら悪に立ち向かうというストーリーは、
時代を選ばず楽しめる普遍的な魅力があると思う。
色々と批判的なコトを書いたが、
販売価格を考えればオススメなのは間違いない!
素直に大絶賛できないのは、
老害おじさんの悪癖だと思って
ご容赦いただきたい。
最後に購入を検討されている方への注意点。
本作については、FANZAで開催中の
『アリスソフト35周年記念セール』対象作品ではあるが、
単品では割引対象外となっているのだ。
ただ「まとめ買い」や「全部入りセット」の対象には含まれているので、
そちらをご活用いただければと思う。




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